アレルギー性結膜炎とは?

目の表面に花粉などのアレルゲンが付着して、結膜に炎症を起こす病気です。

花粉などが原因で、特定の時期のみ症状があらわれるのが季節性アレルギー結膜炎です。一年中症状があらわれるものは通年性アレルギー性結膜炎といいます。

アレルギー性結膜炎浮腫
アレルギー性結膜炎浮腫
アレルギー性結膜炎
アレルギー性結膜炎

原因

アレルギー体質の方は、いろいろな物質を異物と認識して、免疫(体内に入ってくる異物を排除しようとする働き)反応が出てしまいます。この過剰な反応をアレルギー反応と言います。

カモガヤ(イネ科)
カモガヤ(イネ科)
ヨモギ(キク科)
ヨモギ(キク科)
ブタクサ(キク科)
ブタクサ(キク科)

主なアレルゲンの飛散時期

スギ花粉1月~5月頃
ひのき花粉3月~5月頃
かもがや5月~7月頃
ブタクサ8月~10月頃
ハウスダスト一年中
動物の毛一年中
コンタクトレンズの汚れ一年中

症状

  • 目や皮膚が痒い
  • 水っぽい目ヤニ、涙
  • 赤い
  • 腫れる

アレルギー性結膜炎の原因となる抗原を調べるためには

血液検査(View39)

当院では採血によるアレルギー検査を行っております。

自分にとってのアレルゲンを知ることで、日常生活で気をつけた方がよい場面を知ることができます。

View39は合計39項目の検査をまとめて行うことができます。

本来、保険適応3割負担で39項目のアレルギー検査を行うと12,000円程度かかりますが、View39では39項目で約5,000円程度になります。

血液検査(イムノキャップ)

血液検査(イムノキャップ)

指先から少量の血液を採取して、代表的な抗原8種類を調べることができます。 (スギ・カモガヤ・ブタクサ・ヨモギ・ダニ・ゴキブリ・ネコ・イヌ) 小さいお子さんでも検査可能です。 約15分で結果がわかります。

治療と対策

アレルギー性結膜炎の対策のポイントはできるだけ抗原にふれないことです。痒くても掻かないことが大切です。

冷たいタオルなどで目を冷やすことも効果的です。

治療薬

抗アレルギー性点眼薬パタノール・アレジオン・リボスチン・ザジテン・アレジオンLX
人工涙液ソフトサンティア(目に入った抗原を洗い流します。)
ステロイド点眼薬フルオロメトロン・リンデロン

抗アレルギー性点眼薬を使用してもかゆみが治まらない場合はステロイド点眼薬を使用します

内服薬

ザイザル1日1回
アレグラ1日2回
クラリチン1日1回
アレロック1日2回
ビラノア1日1回
花粉よけメガネ

目以外に鼻炎などの症状の強い場合は内服療法をお勧めします。

花粉よけメガネも有効です。

アレジオンクリーム

目のかゆみに効果的なクリームが発売されました。

アレジオンクリーム

目の周りに塗ることで成分が目の中に浸透し、かゆみを抑えます。
1日1回、目の周りの瞼に塗ります。

薬の塗り方

花粉対策

  • 外出時は眼鏡・マスク・帽子を使用
  • 風の強い日には外出を控える
  • 帰宅時に衣類や髪についた花粉を落とす
  • 帰宅時にうがい・洗眼をする
  • 洗濯ものや布団は花粉をよく落としてから取り込む

ハウスダスト対策

  • こまめに掃除機をかける
  • ほこりのたまりやすい所は濡れた雑巾でふく
  • じゅうたんはやめて、フローリングにする
  • 布団は天日干しにした後表面を軽く払い掃除機をかける

花粉症の初期療法について

花粉症の初期療法のすすめ~密も回避

例年春に花粉症によるアレルギー症状をお持ちの方へのご案内です。花粉症の初期療法とは、花粉が飛び始める前に、あるいは症状が軽いうちに治療を始めることです。具体的には、1月下旬から2月上旬に抗アレルギー剤に点眼や内服を始めます。それにより症状が出るのを遅らせたり、症状を和らげることができます。

~早期受診のご案内~

2月の下旬頃から始まるアレルギーシーズンは院内の混雑が予想されます。

12~2月頃の受診をお勧めいたします。
※受診は症状が出ていなくても大丈夫です。