

子どものブルーライトカット眼鏡の使用については、日本眼科学会などは、2021年に共同で「小児のブルーライトカット眼鏡装用に対する慎重意見」を発表し、子どもへの装用を推奨しない立場を取っています 。
ブルーライトによる網膜への影響はない
デジタル機器の液晶画面から発せられるブルーライトは、曇天や窓越しの自然光よりも少なく、網膜に障害を生じることはないレベルであるとされています。
太陽光の重要性
小児にとって太陽光は心身の発育に好影響を与えるものです。十分な太陽光を浴びない場合、小児の近視進行のリスクが高まるとされています。ブルーライトカット眼鏡の装用は、ブルーライトの曝露自体よりも有害である可能性が否定できません 。
眼精疲労の軽減効果がない
米国の学誌に掲載された比較試験では、ブルーライトカット眼鏡には眼精疲労を軽減する効果が全くないと報告されています。
現在のところ、子どもにブルーライトカット眼鏡を装用させることを推奨する科学的根拠はなく、むしろ発育に悪影響を与えかねないとの見解が示されています。そのため、子どもの目の健康を守るためには、ブルーライトカット眼鏡の使用を控え、適切な休憩や画面から目を離すことが推奨されています。


