ICL（眼内コンタクトレンズ）手術

• ICLとは？
•  ICLをお勧めする方
•  ICL手術のメリット
•  当院のICL手術
•  当院使用のICLレンズ
•  費用
•  当院の保証制度
•  手術前の検査
•  手術方法
•  手術後の過ごし方
•  手術のリスクと合併症
•  よくある質問

ICLとは？（Implantable Contact Lens）

角膜に小さな切開創をいれ、目の中に視力を矯正するためのレンズを入れる屈折手術です。
レンズは柔らかい素材でできています。屈折矯正手術は今までレーシックが主流でしたが、ICLはレーシックに代わる方法として注目されています。激しく動いてもずれたり取れたりせず、一日中クリアな見え方をキープすることができ、レーシック手術より術後の見え方がすぐれています。
世界中ですでに3００万件以上の手術実績があり、日本でも年間１万件以上のICL手術が行われています。

手術については動画でも確認できます

ICLをお勧めする方

• 近視が強い方（近視度数-3.00D以上）
• ２１歳～４５歳くらいまでの方
  21歳以下の方は近視の度数がまだ変化する可能性があるため手術を行いません。
  45歳以上の方は術後老眼の症状が強くなる可能性が高いためお勧めしません。
• 近視が強いためレーシックが適応外と言われた方
• 眼鏡をかけたくない方
• コンタクトレンズの着脱が煩わしい方
• コンタクトレンズでアレルギー性結膜炎や角膜炎を起こす方

当院のICL手術

• 手術は短時間で日帰り手術です。
• 点眼麻酔による手術で痛みはほとんどありません。
• 手術当日から見えるようになります。
• 片目約10分、両目でも20分くらいの手術です。
• 翌日からほぼ普通の生活に戻れます。
• 年間１３００例以上の白内障手術を行っている実績があります。
• ICL手術手技は白内障に非常に近い手術です。白内障手術についても高い技術を持つ、ICL認定医が手術します。
• 目の問題が生じた場合は、状況に応じた眼疾患の専門家による治療が受けられます。

当院使用のICLレンズ

厚生労働省が認可しているスターサージカル社のレンズです。

スターサージカル社ICL認定医が手術をします。

人の目に適合性の高いレンズ素材、コラマー（コラーゲンとHEMAの共重合体素材）でできています。

レンズの寿命は人間の寿命より長いので、長期間入れていても問題ありません。

異物が付着しにくい素材なのでお手入れ不要です。

無色透明で紫外線（UV)をカットする効果もあります。

費用

すべて自費診療となります

適応検査・術前検査	5,000円
手術代（両眼　税込み）　乱視の有無に関わらず ※片眼の場合手術代は半額になります。	600,000円
笑気麻酔（希望者のみ）	無料

当院の保障

半年までの検査代・診察代・点眼薬代	無料
半年後からの検査・診察代	5,000円
レンズの入れ替え・取り出し	３年間無料
レンズの位置修正	３年間無料

手術前の検査（ICL手術までの流れ）

手術日時間、注意事項をお話させていただきます。

承諾書・笑気麻酔同意書（希望者のみ）・問診票は手術当日お持ちください。
IC治療の半額、３０万円（片目の場合は半額）をレンズの予約金としてお支払いいただきます。

・支払い方法：当院窓口にて現金またはクレジットカード/お振り込み

※振り込み確認後レンズの注文とさせて頂きます。
※眼内コンタクトレンズ注文後の返金は致しかねます。
※振り込みの場合は１週間前以内にお支払い頂きます。
※残額の30万は手術当日お支払い頂きます。
※振り込みの場合は手術１週間前までにお支払い頂きます。

• まつ毛エクステンションは手術の1か月前からやめてください。
• 手術３日前からコンタクトレンズの使用は中止してください。
• 手術当日マニキュア・ジェルネイル等はしないで下さい。（酸素飽和度チェックのためです）

手術方法

角膜に小さく切開をし、虹彩（茶目）の下に目にソフトコンタクトに似たやわらかい素材のレンズを埋め込む手術です。

1. 点眼麻酔　目薬による麻酔です。
2. 角膜を3mm切開します。
3. 切開した場所からレンズを挿入します。
4. 虹彩（茶目）の下にレンズをはめます。
5. 瞳を縮める目薬を点眼します。
6. ３０分後眼圧、前房深度検査をし、保護メガネをかけてお帰りいただきます。
   （片眼の場合眼帯となります）

笑気吸入鎮静法

笑気吸入鎮静法とは、亜酸化窒素と医療用酸素を混合した気体を吸入して、痛みを感じにくくリラックスした状態を作り出す方法です。意識が消失するのではなく、眠ることなく会話をすることもできます。歯科治療で小さなお子様にもよく使われている、安全性の高い方法です。

当院では手術中、麻酔科医も常駐しておりますのでさらに安心して手術を受けていただく事が出来ます。

手術に対する不安が強い方には笑気麻酔を使った手術を受けることができます。

笑気吸入鎮静法を利用した手術の流れ

• 手術台に横になり、笑気吸入装置のチューブを鼻に装着します。
• 2～3分してリラックスし落ち着いたら、手術を開始します。
• 手術終了後、ガスを止めるとすぐに影響はなくなり、歩いて退出できます。

【笑気吸入鎮静法をお勧めしたい方】

• 手術に対する恐怖心が強い方
• 手術の痛みが心配な方

【 笑気吸入鎮静法が向かない方】

• 喘息やてんかんのある方
• 鼻詰まりなど鼻呼吸が難しい方
• 中耳炎で治療中の方
• 過呼吸発作の既往のある方

手術後の過ごし方

手術後の診察

手術後、翌日は必ず診察、検査をします。その後は１週間、１か月、３か月、６か月の診察を受けていただきます。術後の管理が大切です。必ずご受診ください。検診は半年間無料です。

手術後の注意事項

• 手術当日の視力は安定しませんが、翌日にはほとんどの方がおちついてきます。
• 手術後は切開創が完全にはふさがっていないため、目をこすったり、触れたりしないでください。
• 手術当日は入浴、シャワーはやめてください。
  翌日からは可能となりますが、洗顔・洗髪は術後3日間はしないでください。美容院での洗髪は翌日より可能です。
• 術後3日間メイクは控えてください。
• アイメイクは1週間後から可能です。
• デスクワークは手術翌日から可能です。ほこりが入りやすい職場では保護のメガネを着用するようにしてください。
• 術後の車の運転は医師に相談してから再開してください。
  夜間運転時にはギラギラして見える、対向車のライトが眩しいなどの症状がでることがありますので、慣れるまではご注意ください。
• 軽い運動は1週間後から可能です。水泳・激しい運動は1か月位控えていただきます。
  スポーツの種類によって制限が違いますので、医師とご相談ください。

手術におこりうる合併症

ＩＣＬ手術は、他の目の手術に比べて、安全性や有効性が高い術式です。
しかし手術なので、一時的な軽度のものも含め、合併症が生じる可能性は0ではありません。術後に不具合を感じたときはすぐにご来院ください。

① 眼の充血、痛み

手術時に切開しますので、充血や内出血により一時的に眼が赤くなることや、痛むことがあります。しばらくするとおさまることがほとんどです。

② ハロー・グレア

手術後に暗いところで光を見ると、まぶしく線状に見えたり（グレア）、光の周囲に輪（ハロー）のようなものが見えることがあります。ＩＣＬレンズは真ん中に小さな穴が開いているので、そのような現象が起こるとされています。経過とともに、徐々に軽快する方がほとんどです。

③ 眼圧上昇

手術した直後、眼圧が上がることがあります。上がってしまった場合は目薬や飲み薬で下げる処置をします。以前使用されたICLレンズでは緑内障がおこることがありました。その後中心に小さな穴をあけた現在のレンズに改良されたことで、眼圧上昇はほとんど起こらなくなっています。

④ 眼内炎

非常にまれですが、手術後に細菌感染など炎症が起こることがあります。頻度としては約６０００件に１人（発症率0.０１７％）と推定されています。発症したら、すぐに抗生剤の点滴などで処置を行います。炎症が強い場合は目の中を洗浄する前房洗浄、硝子体手術、レンズを摘出する手術をします。異変を感じたらすぐにご受診ください。

⑤ レンズサイズの不適合

手術の前に前眼部ＯＣＴで眼の大きさ、角膜と虹彩までの距離、虹彩と水晶体までの距離などを調べ、４種類のサイズから眼の大きさに合わせてレンズが選ばれます。詳細な検査を行っていても、レンズサイズの不適合は約１％で起こると言われています。サイズが合わないことによる問題が生じる場合は、サイズを交換するための再手術をすることがあります。

⑥ 度数ズレ

検査の結果から計算された度数のレンズを使用しますが、多少の誤差が生じることがあります。レンズの度数が弱いと裸眼視力が出にくく、度数が強すぎると、視力は出ていても、眼が疲れる・頭が痛いなどの症状がでることがあります。通常の誤差範囲を超えてズレが大きい場合は、レンズを入れ替える手術を行うことがあります。

⑦ レンズの位置ズレ

乱視入りのレンズには乱視の軸があり、レンズを固定する方向が大切です。きちんと予定通りに入れても、目をぶつけるような怪我などで、レンズが回転しズレてしまうことがあります。その場合レンズの向きを修正する再手術をします。

⑧ 白内障

手術後、水晶体の表面に淡い混濁を生じることがあります。白内障は年齢とともに必ず生じる変化ですが、ICL手術後に進行が早まることがあります。白内障の頻度は手術後13か月で0.49％、８年間で1.7％程度と報告されています。白内障が進行して視力が低下した場合は、ICLレンズを取り出して、通常の白内障手術を行います。当院でICLを入れたあとで白内障手術をお受けになる場合は、ICLレンズの取り出し代は無料になります。

⑨ 老眼

40歳前後で近くが見にくくなること（老眼）が感じるようになります。
近くが見にくくなってきた方で、手術前に眼鏡やコンタクトレンズを弱めに合わせている場合、ICL手術後に遠くがよく見えるようになりますが、近くが見にくくなることがあります。若い方は調節力（眼の焦点を合わせる力）が強いので、すぐに慣れてきます。ですが４０歳を過ぎた方はなかなかピントが合わないため、老眼鏡を使う可能性があります。

実際に当院にて手術を受けて頂いた方の感想

ICLよくある質問